辻本たかしの立ち飲みアート 第2回
- 文 : 新山ひろし
- 2016年2月28日
- 読了時間: 1分

第2話『ビールの向こうに夕日が見える』
その店には夕陽がいっぱい射しこんでいる。
ぼくらの顔が赤く染まるほどだ。
ビールのグラスを夕陽に向けてみた。
ビールの中で夕陽が金色に輝いている。
その金色の夕陽を一気にのどに流し込む。
のどから胸、そして、おなかへ。
そこで、夕陽は光の粒子となった。
今回の店<細田酒店>
玉造日の出通り商店街を抜けて鶴橋に向かう。JR環状線のガード下に、入口を大きく西に向けた立ち飲みがある。土間に立ち、夕陽に向かって乾杯すれば、大いなる歓喜がわき起こる。
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